電気自動車の動向

電気自動車(EV)の新車種、展示会等のイベント、購入補助制度など、電気自動車に関するニュース記事を読んでいきます。

(このページ内の記事一覧)
米ener1社が連邦破産法第11条の適用を申請、中国・韓国メーカーとの競争やEV普及の遅れ等が背景(2012/01/28)
EVhondaが、EV用暖房設備としてヒーター付きシートクッション(デンソー製)の実証実験を実施(2012/01/26)
米「NHTSA」が、「Chevy Volt」について安全性を確認(2012/01/24)
オズコーポレーションが、既存車両のEV改造の時間・労力を大幅に低減する「ボルトオンキット」を製造・販売(2012/01/19)
トヨタが「東京オートサロン12」に「2000GT SOLAR EV」を出展、バッテリーはボディー搭載の太陽電池のみで充電(2012/01/17)
GMは2012年6月までに「シボレー・ボルト」の将来性を判断する方針、需要に応じて生産調整(2012/01/12)
北海道総研や道内企業8社が寒冷地向けEVの試作車を開発、発電用LPGエンジン搭載や省電力化(車体軽量化、暖房効率の向上など)を図っている(2012/01/10)
GM社が「シボレー・ボルト」のバッテリー発火防止策として、車体構造とバッテリー冷却システムを強化する方針(2012/01/07)
中国政府が、EV向け充電施設に関する国家統一規格を、2012年3月に施行予定(2011/12/29)
JX日鉱日石エネルギー・出光興産・コスモ石油・昭和シェル石油の4社が、EV向け有料充電サービスの共同実証実験を、東京と神奈川で2012年1~3月に行う方針(2011/12/27)

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米ener1社が連邦破産法第11条の適用を申請、中国・韓国メーカーとの競争やEV普及の遅れ等が背景

2012/01/28(Sat)09:15

米国のリチウムイオン電池メーカー「ener1(エナール・ワン)」が、連邦破産法第11適用申請を行ったとのこと。

(ニュース記事)
・米電池ベンチャー破綻=伊藤忠も出資(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/international/jiji/JJT201201270043.html
・米電池ベンチャーが破産法申請 伊藤忠も資本参加(日本経済新聞)
 http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE0E5E2E0908DE0E5E2E3E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;av=ALL
・エナーワンが破産法申請~中国・韓国企業との競争で打撃(usfl.com)
 http://www.usfl.com/Daily/News/12/01/0126_015.asp?id=93253

(ener1社のサイト内ページ)
・Ener1, Inc. Reaches Agreement With Primary Investors and Lenders on Plan to Reduce Debt and Secure New Equity Funding to Support Its Long-term Business Strategy Receives Commitments for up to $81 Million to Recapitalize Company for Continued Operations Initiates Pre-Packaged Chapter 11 Proceedings to Implement Restructuring
 http://www.ener1.com/?q=content/ener1-press-releases

上記URL先ページによると、ener1社の概要は

・生産拠点:米国と韓国に構えている。
・従業員数:約700
・資本など:
 ・日本の伊藤忠商事が、少数株主として資本参加している。
 ・連邦政府から、子会社を通じて1億1,850万ドルの融資保証を受けている。

等というもので、今回の破産申請の背景としては

中国・韓国の電池メーカーとの競合によるダメージ
 (これらの企業は、低コストな
  ・の製造拠点
  ・人件費・原材料費
  を備えている)
EV普及の遅れ
・電池を独占供給していたノルウェーのEVメーカー「Think Global」の破綻(2011年6月)

が挙げられています。

また今後については、ener1社では

・主要な株主・債権者とは、負債削減と増資引き受けで合意している。
 今後は、事業を継続しつつ早期の経営再建を目指す。

としているとのことです。


ener1社は米国の自動車向けリチウムイオン電池メーカーの先駆的な存在だったはずですが、その企業にして、政府支援を受けながらも破産申請を行わざるを得なくなったという点に、(EV普及の進まなさ含めて)現在の事業環境の厳しさを強く感じます。

ただ同社のプレスリリースを読むと、事業を継続する前向きな姿勢は感じられるので、EVの広い普及が実現するまで、運営が続けられることを期待したいです。


※参考サイト・ページ
・[1]ener1
 http://www.ener1.com/


※当ブログの関連記事:
米国における、電気自動車用次世代電池の開発動向を解説した記事(2009/02/20)
米「EnerDel」社が、米国初の自動車向けリチウムイオン電池の供給メーカーに(2009/05/15)
伊藤忠商事が米「Ener1」社に2,000万ドルを出資、リチウムイオン電池事業の強化が目的(2009/12/08)
伊藤忠商事が米「エナデル」社から、同社製充電池の世界での販売権を獲得(2010/07/03)
伊藤忠商事がノルウェー「シンク」社と提携、同社のEV等のアジア市場における販売権を獲得予定(2010/07/23)
伊藤忠商事と米Duke Energy社が、EV用電池の2次利用モデルの検証に取組む(2010/11/25)
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No.1654|電源:リチウムイオン電池Comment(0)Trackback

EVhondaが、EV用暖房設備としてヒーター付きシートクッション(デンソー製)の実証実験を実施

2012/01/26(Thu)11:17

EVhonda」社が「改造EV製作・てづくり電気自動車教室」(2012年1月実施)において、ヒーター付きシートクッション実証実験を行ったとのこと。

(ニュース記事)
・コンバートEVに最適、オールシーズン利用可能ヒーター付シートクッション実証実験(ValuePress!)
 http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=91153

(EVhonda社のブログ記事)
・コンバートEVに強い味方・・新登場 クール&ウォームクッション
 http://ameblo.jp/evosaka/entry-11144727401.html

上記URL先ページによると、このクッションの概要は

・主な特徴:
 ・涼風機能
  シート下のファンが、クーラーから出る冷風をクッション内に取り込み、
  ・座面
  ・腰
  に送る。
 ・ヒーター機能
  座面にヒーターを搭載しており、足回りを素早く暖める。
 ・簡単な設置
  電源はシガーアダプター(同梱)により供給する。
  また、折り目を変ることで座面の長さを調整でき、車種によりサイズが異なるシートにも適応できる。
 ・室内使用
  オプションのACアダプターを用いることで、室内でも使用できる。

・主な仕様:
 ・運転モード:「Hi」「Low」の2種類(スイッチで切り替え)
 ・定格電圧:12V
 ・定格電流:
  ・「COOL」:0.8A/0.3A
  ・「HEAT」:1.8A
 ・使用温度範囲 -10~40
 ・外形寸法:
  ・背面:幅310mm×高さ225~295mm
  ・座面:幅377mm×奥行き405~475mm
 ・メーカー希望小売価格:オープン

・開発:「デンソー」社
・販売会社:大阪の「幸生電機

等というもの。

実証実験では、通常のヒーターよりも低い消費電力で作動することが確認されたとのことです。



(楽天市場「アットマックス@」)
楽天市場で検索したところ、売り切れ状態であるものの、販売ショップが1店見つかりました。

購入者レビューでは、座面の角が乗降時に当たって痛い、との難点が指摘されています。

とはいえ、冷暖房を1つの製品で行える(しかも座る場所に設置する)ということ自体は、非常にユニークで魅力的だと感じます。
(販売価格が1万円ちょっととお手ごろなのも魅力)

また北海道に住む私としては、雪が降り積もる寒冷地でも十分な暖房効果が得られるのか、という点が、非常に気になるところです。



※参考サイト・ページ
・[1]DENSO COOL & WARM CUSHION
 http://www.denso.co.jp/ja/products/aftermarket/accessories/cwc/index.html
・[2]幸生電機
 http://www.kouseidenki.jp/index.html


※当ブログの関連記事:
東北地方の大学・企業が、寒冷地向けEVの共同開発に取り組む(2011/02/26)
北海道総研や道内企業8社が寒冷地向けEVの試作車を開発、発電用LPGエンジン搭載や省電力化(車体軽量化、暖房効率の向上など)を図っている(2012/01/10)

No.1653|その他Comment(0)Trackback

米「NHTSA」が、「Chevy Volt」について安全性を確認

2012/01/24(Tue)11:18

米国の「NHTSA」が2012年1月20日、GM「Chevy Volt」の衝突時の発火についての調査結果を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・GMボルトの発火「欠陥なし」 米当局が調査結果(MSN産経ニュース)
 http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120121/biz12012109000010-n1.htm
・GMのEV、「欠陥なし」=電池発火問題で-米当局(時事ドットコム)
 http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012012100098
・GMのEV「ボルト」欠陥なし 米運輸当局が調査結果(47NEWS)
 http://www.47news.jp/CN/201201/CN2012012101001301.html

(NHTSAのサイト内ページ)
・NHTSA Statement on Conclusion of Chevy Volt Investigation
 http://www.nhtsa.gov/About+NHTSA/Press+Releases/2012/NHTSA+Statement+on+Conclusion+of+Chevy+Volt+Investigation

上記URL先ページによると、今回の発表の主な内容は

・経緯:
 NHTSAはこれまで、約2ヶ月に渡り、「ボルト」の側面衝突時火災リスクに関する調査を行ってきた。

・調査結果:
 ・電池などに、欠陥の存在は認められない
 ・実際のユーザーからは発火の報告が無い。
 ・データに基づき、「ボルト」や他のEVが、ガソリン車と比較して発火の危険性が高いとは考えられない。

・その他:
 GMが発表した「ボルト」の保護強化策を評価する。

等というもので、NHTSAではこれで、同車の安全性に関する調査を終了するとのことです。


NHTSAの衝突実験後に「ボルト」の電池から発火したこと自体は事実だと思いますが、今回安全性を認めたということは、実験でしか起こり得ない特殊な条件でしか、電池からの発火の危険性は無い、ということなんでしょうか。

ともあれ、GMが安全対策を講じることも事実であり、これらの調査・対策どおりに、「ボルト」の安全性が確保・向上することを強く願いたいところです。

また今回の発表では、「ボルト」だけでなくEV全般について、事故時の発火危険性のガソリン車との比較に言及されているのも、興味深く、EVの事故時の安全性を判断する上での1つの指針・基準となるのでは、とも考えます。


※参考サイト・ページ
・[1]NHTSA
 http://www.nhtsa.gov/


※当ブログの関連記事:
GM「シボレー・ボルト」が、米道路交通安全局による衝突実験の3週間後に発火、衝突後にリチウムイオン電池を放電しなかったことが原因?(2011/11/13)
米NHTSAが「シボレー・ボルト」の衝突試験を再実施、3台中2台で発火や煙・火花が発生(2011/11/26)
GM社が「シボレー・ボルト」のバッテリー発火防止策として、車体構造とバッテリー冷却システムを強化する方針(2012/01/07)

No.1652|メーカー:GM(米)Comment(0)Trackback

オズコーポレーションが、既存車両のEV改造の時間・労力を大幅に低減する「ボルトオンキット」を製造・販売

2012/01/19(Thu)23:14

オズコーポレーション」社が、既存車両のEVへの改造における時間・労力を大幅に低減する「ボルトオンキット」を製造・販売しているとのこと。

(ニュース記事)
・ボルトオンEV、超短時間でEV化 社会的実証実験に使用する車両を制作(ValuePress!)
 http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=90742

上記URL先ページによると、このキットの概要は

・主な特徴・メリット:
 ・車種別専用ブラケットに、各機器(モーター等)を一体化
  車体側の既存ネジ穴にボルトを締めつけることで、EV化することができる。
  これにより、下記のメリットが得られる。
  ・ベース車両の大幅な改造が必要無く、改造時間は最短1日で済む。
  ・EVコンバージョン作業で最大の手間・難関である
   ・出力設計
   ・レイアウト設計
   ・ナンバー取得に関する検討作業
   が必要無い
 ・ナンバーの取得、公道走行が可能。
 ・「電源取出しキット」を接続することで、車両のバッテリーを非常用電源として活用できる。
  (出力は100V/1,500W)

・充電用プラグ:
 「SAE J1772」に対応しており、普及型充電スタンドでの充電が可能。

・ラインナップ:
 第一弾は「スズキキャリィ・エブリィ」専用キット(DA52/62系)。

等となっています。

また、山口県の「TAMARU」社が2012年1月23日に、本キットを用いての改造実演を行う予定とのことです。


車種ごとに専用ブラケットを用意するのは(メーカー側で)かなり手間がかかるのでは、と思いますが、それでも改造時の時間・労力が劇的に減らせるというのは、魅力が非常に大きいと感じます。

あとはやはり、キットの価格がどの程度になるのか、というのが気になるところです。
(現状ではどうしても、少量多品種の生産になるかと思われるので)


※参考サイト・ページ
・[1]オズコーポレーション
 http://www.o-z.co.jp/
・[2]CHAdeMO(ウィキペディア)
・[3]TAMARU
 http://www.carshop-tamaru.com/

No.1651|改造・自作Comment(0)Trackback

トヨタが「東京オートサロン12」に「2000GT SOLAR EV」を出展、バッテリーはボディー搭載の太陽電池のみで充電

2012/01/17(Tue)09:05

トヨタ自動車が「東京オートサロン12」に、「2000GT」ベースの改造電気自動車「2000GT SOLAR EV」を出展しているとのこと。

(ニュース記事)
・【東京オートサロン12】トヨタ 2000GT がEVに…クラフトマンシップ(レスポンス)
 http://response.jp/article/2012/01/16/168398.html
・トヨタ、 グループ企業や部品メーカーなど34社と共同で 「2000GT」 をEVで復活(日刊工業新聞)
 http://www.nikkan.co.jp/news/photograph/nkx_p20120116.html

(「GAZOO.com」のサイト内ページ)
・開発者インタビュー
 https://gazoo.com/racing/event/autosalon2012/carlist/club_01_interview.asp

上記URL先ページによると、この車両のEVとしての概要は、

・モーター:
 ・出力:120kW(163馬力)
 ・6速MTを介し、トルク増幅を行う。(直結式ではない)

・バッテリー:
 ・種類:
  パナソニック製の18650規格(ノートパソコン等向けの量産セル)
 ・容量:計35kWh
 ・充電:
  太陽光発電により充電する。(充電プラグの接続口は無い)
  ・太陽電池:
   下記の2ヶ所に搭載している。(トヨタの内製品)
   ・ボンネット単結晶シリコン太陽電池
   ・リアガラス:半透明の色素増感型太陽電池(可視光透過率25%)
  ・最大出力:計90W
  ・バッテリーの満充電時間:2週間

・最高速度:200km/h

等となっています。

また2つ目の記事では、今回の車両を担当したトヨタの主幹の方の

・「2000GTという最高の車を使って、環境面でも最高の車をつくってみたかった」

とのコメントが紹介されています。

その他、YouTubeに投稿されている下記動画で、車両の映像を見ることができます。




(※「2000GT SOLAR EV」は終盤に登場)



太陽電池のみによる充電で2週間かかるとのことで、流石に実用面では大きな難があると言わざるを得ませんが、それでも今回の取り組みにより「太陽光発電の電力のみで走行できる「2000GT」が実際に存在している」という点は、大きなロマンであることは間違い無いとも考えます。

充電性能を高めるためには、根本的にはやはり、太陽電池パネルの変換効率の大幅な向上が必要になるかと思いますが、それは直ぐの実現は難しいとしても、今回の車両については今後の取り組み(活用、改良など)に注目したいところです。


※参考サイト・ページ
・[1]トヨタ自動車、東京オートサロン2012にGRMN、G'sの新たなコンセプトカーを出展
 http://www2.toyota.co.jp/jp/news/12/01/nt12_001.html
・[2]トヨタ・2000GT(ウィキペディア)


※当ブログの関連記事:
「トヨタ東京自動車大学校」が、2011年4月に「ハイブリッド・EV科」を新設する方針(2010/12/11)

No.1650|メーカー:トヨタComment(0)Trackback

GMは2012年6月までに「シボレー・ボルト」の将来性を判断する方針、需要に応じて生産調整

2012/01/12(Thu)13:34

GMのSteve Girsky副会長が2012年1月10日、

・同年6月までに「シボレー・ボルト」の将来性見極める

との方針を公表したとのこと。

(ニュース記事)
・ボルトの将来性判断へ~GM、6月までに(U.S. FrontLine)
 http://www.usfl.com/Daily/News/12/01/0111_028.asp?id=92942

(「Wall Street Journal」の記事)
・GM to Decide in June Whether Volt Has Legs
 http://online.wsj.com/article/SB10001424052970204257504577153533528101096.html?KEYWORDS=GM+volt

上記URL先ページによると、Girsky氏は

・「ボルト」の販売台数がどの程度になるかは分からない。
 しかし2012年6月には、可能性判断できるようになると考える。
 販売が伸びそうな場合の準備はしており、そうでない場合には需要に応じて生産を調整し、コストダウンを続ける。

等の内容を語ったとのことです。

また記事では他に、

・GM「ボルト」と日産「リーフ」ともに、販売台数が予想を下回っている

との状況にも言及されています。


「ボルト」等に限らず、電気自動車については一時かなり話題にはなったものの、やはり現実には、車両価格の高さや航続距離の短さ・充電インフラの未整備といった課題が重くのしかかっている、ということでしょうか。

とはいえ、どのメーカーもまだ市販化から間もないので、しばらくは爆発的な販売の伸びが期待できないとしても、何とかEVの「火」が絶えることの無いようにしてほしいです。


※参考サイト・ページ
・[1]Chevrolet Volt(GMのサイト内)
 http://www.gm.com/content/gmcom/home/vehicles/browseByBrand/baseball_cards/chevrolet/volt.html?thumbnail=1


※当ブログの関連記事:
GMが、「シボレー・ボルト」の日本発売を検討(2010/11/20)
GMが「シボレー・ボルト」を発売、またEV拡充のために技術者1,000人を採用予定(2010/12/02)
GM社が「シボレー・ボルト」のバッテリー発火防止策として、車体構造とバッテリー冷却システムを強化する方針(2012/01/07)

No.1649|メーカー:GM(米)Comment(0)Trackback

北海道総研や道内企業8社が寒冷地向けEVの試作車を開発、発電用LPGエンジン搭載や省電力化(車体軽量化、暖房効率の向上など)を図っている

2012/01/10(Tue)18:37

北海道立総合研究機構
道内企業8

寒冷地向けに開発したEVの試験走行が、2012年1月7日に札幌市内で行われたとのこと。

(ニュース記事)
・道産電気自動車が試験走行 来月の札幌モーターショーに出展(北海道新聞)
 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/342053.html
・寒さに強い!道産子EV開発中(読売新聞)
 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120107-OYT1T00692.htm
・EV:寒冷地克服、道総研などが開発 初の走行試験(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20120108ddr041020002000c.html

上記URL先ページによると今回の取り組みでは、道総研などが2011年6月に研究会を発足して、同年7月に開発を開始。

車両の設計・製作は主に「エル電」社(札幌市)が担当したとのことで、その車両の概要は、

・ベース車両:市販のスズキ「ジムニー
・主な特徴:
 ・蓄電池を補うための小型発電機(燃料はLPG)を、車体下部に搭載している。
  (※リチウムイオン電池は、冬場には
    ・寒さによる性能低下
    ・暖房による電力消費の増加
    とのマイナス点がある)
 ・省電力化のために、
  ・車体の軽量化(ドアやボンネットの素材にFRPを採用)
  ・暖房効率の向上(車内への断熱シートの貼り付け等)
  ・ヘッドライトにLEDを採用
  等の改良を行っている。

等となっています。

また3つ目の記事では、エル電の社長の方の

・「断熱と省電力の対策に最も苦心した。
  寒冷地以外のEVでも通用する技術と思う」

とのコメントが紹介されています。

その他にYouTubeでは、北海道新聞により下記の動画が投稿されており、製作中の車両の内部をある程度見ることができます。




例えば猛烈な吹雪の状況で、バッテリー切れにより走行不能になってしまうと、文字通り運転者・乗員の生命に関わる可能性も十分にあると思うので、降雪地・寒冷地向けEVに電源補助として発電用エンジンを搭載するのは、確かに合理的という気がします。

また省電力化のための各種措置については、EVだけでなく普通のガソリン車に適用してもメリットが得られるのでは・・・と考えるので、北海道の産業振興という意味でも、幅広い展開に期待したいところです。


※参考サイト・ページ
・[1]北海道立総合研究機構
 http://www.hro.or.jp/
・[2]エル電
 http://www.lden.co.jp/index.html


※当ブログの関連記事:
東北地方の大学・企業が、寒冷地向けEVの共同開発に取り組む(2011/02/26)

No.1648|改造・自作Comment(0)Trackback

GM社が「シボレー・ボルト」のバッテリー発火防止策として、車体構造とバッテリー冷却システムを強化する方針

2012/01/07(Sat)21:27

GM社が1月5日、「シボレー・ボルト」について、

・深刻な事故の衝撃によるバッテリー発火の防止対策として、
 ・車体の構造
 ・バッテリーの冷却システム
 の強化を行う。

との方針を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・GM、「ボルト」を無償修理 販売済み全8000台 発火問題受け(日本経済新聞)
 http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959FE2E7E2E7868DE2E7E2E3E0E2E3E09494E3E2E2E2
・米GMボルトを自主回収=電池発火の恐れ―「再生の象徴」で痛手(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/international/jiji/JJT201201060005.html
・米GMが「ボルト」自主回収 電池発火の恐れで安全対策
 http://www.47news.jp/CN/201201/CN2012010601000688.html
・GMがボルトを回収、電池発火の危険(サンケイビズ)
 http://www.sankeibiz.jp/business/news/120106/bsa1201061024002-n1.htm
・GMが「ボルト」の無償修理へ、電池には異常なし(@IT MONOist)
 http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1201/06/news097.html

(GMのサイト内ページ)
・GM Announces Enhancements to Chevrolet Volt
 http://www.gm.com/content/gmcom/home/article.content_pages_news_us_en_2012_jan_0105_volt.gm.html

上記URL先ページによると今回の措置は、先に行われたNHTSAによる衝突試験の結果を受けてのもので、その概要は

・改良点と目的:
 ・車体の安全構造の強化:側面への衝撃からバッテリーを守る。
 ・バッテリー冷却システムのリザーバーへのセンサー追加:クーラントの量を監視する。
 ・バッテリークーラントリザーバー上への、耐タンパーブラケットの追加:クーラントの入れすぎを防ぐ。
 (※電池パック自体の変更は無い。)

・効果:
 2011年12月9~21日に、改良車両のクラッシュテストを実施。
 その結果、どの車両もクーラント漏れは起きなかった。

・車両への適用:
 ・既存ユーザーへの対応:今後通知する。
  ※各ニュース記事では「自主回収」「無償修理」(リコールではない)とされている。
 ・生産車両:既に製造工程に組み込んでいる。
  (※「ボルト」の生産は2012年1月に再開)
 
等となっています。


GM側では既存車両の安全性の高さを強調しているように感じますが、衝突実験後に実際に発火している以上、(ユーザーで事故が起こっていなくても)メーカー側が対策をとるのは当然だと考えます。

GM自身による衝突テストでは安全性が確認されているとのことなので、とりあえず「ボルト」の安全性が高まる、という意味で喜ばしいこととは思われます。

また個人的には、電池パック自体の改良は行わない(問題は無い)との措置も興味深いですが、EV用リチウムイオン電池の安全確保には、電池自体よりもそれを守る車体の強度や冷却システムが重要、ということなんでしょうか。


※当ブログの関連記事:
GM「シボレー・ボルト」が、米道路交通安全局による衝突実験の3週間後に発火、衝突後にリチウムイオン電池を放電しなかったことが原因?(2011/11/13)
・・米NHTSAが「シボレー・ボルト」の衝突試験を再実施、3台中2台で発火や煙・火花が発生(2011/11/26)

韓国「LG化学」が、米ミシガン州に、GM向けリチウムイオン電池の新工場を建設する方針を発表(2009/08/09)
米GMが、電気自動車向けリチウムイオン電池の組立工場新設を発表(2009/08/15)

日産「リーフ」のバッテリーは、東日本大震災の津波でも無傷だったとのこと(2011/12/24)

No.1647|メーカー:GM(米)Comment(0)Trackback

中国政府が、EV向け充電施設に関する国家統一規格を、2012年3月に施行予定

2011/12/29(Thu)18:46

中国の政府機関が、EV向け充電施設に関する国家統一規格をまとめたとのこと。

(ニュース記事)
・EV「充電口」に中国統一規格、来年3月施行、どこでも充電可能に(サーチナ)
 http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1229&f=business_1229_022.shtml
・EV充電設備に国家基準 中国政府、来年3月適用(毎日中国経済)
 http://www.xinhua.jp/industry/energy/288027/

(「中国証券報」のサイト内ページ)
・??汽?充?接口等四?国家?准?布
 http://www.cs.com.cn/xwzx/05/201112/t20111227_3187567.html
 (※Google翻訳による翻訳結果

(中国「工業情報化部」のサイト内ページ)
・??汽?充?接口等四?国家?准?布
 http://www.miit.gov.cn/n11293472/n11293832/n11293907/n11368223/14405311.html
 (※Google翻訳による翻訳結果

上記URL先ページによると、規格の概要は

・背景・目的:
 中国ではこれまで、EV用充電施設の統一規格が無く、メーカー毎ごとに規格が異なっていた。
 今回の規格統一により、充電環境の整備・利便性アップを進め、EVの普及促進に繋げる。

・新設される規格:
 下記の4種類。
 ・「EV伝導充電用接続装置第1部分:汎用標準
 ・「EV伝導充電用接続装置第2部分:交流充電口
 ・「EV伝導充電用接続装置第3部分:直流充電口
 ・「EV非車用伝導式充電器と電池管理システム間の通信協定

・規格をまとめた機関:
 ・国家エネルギー局
 ・工業情報化省
 ・自動車技術研究センター
 等の共同による。  

・施行予定日:2012年3月1日

等となっています。


具体的な規格の内容(充電電圧やプラグの形状など)が分からないのが残念ですが、ともかく中国国内においても、EV普及の下地が整えられつつあることが伺えます。

私としては、EVメーカーの中国市場進出という面からも、今回まとめられた規格が国外(もちろん日本も含む)の規格とどのような違いがあるのか、という点が非常に気になるので、詳細についての情報が今後出てくることを期待したいです。


※参考サイト・ページ
・[1]国家能源局
 http://nyj.ndrc.gov.cn/
・[2]中華人民共和国工業情報化部(同上)
・[3]中国自動車技術研究センター
 http://www.catarc.ac.cn/ac_jp/index.htm


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JX日鉱日石エネルギー・出光興産・コスモ石油・昭和シェル石油の4社が、EV向け有料充電サービスの共同実証実験を、東京と神奈川で2012年1~3月に行う方針

2011/12/27(Tue)20:08

JX日鉱日石エネルギー
出光興産
コスモ石油
昭和シェル石油

4社が2011年12月26日、EV向けの有料急速充電サービス実証実験共同で行う方針を、発表したとのこと。

(ニュース記事)
・石油元売り4社、EV有料充電で共同サービス実験(日本経済新聞)
 http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819696E0E4E29CE58DE0E4E3E0E0E2E3E38698E2E2E2E2;at=DGXZZO0195165008122009000000
・石油元売り4社、GSでEV充電サービス実験(読売新聞)
 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20111226-OYT1T01054.htm
・EV充電で共同実験=事業化へ1月から―石油元売り4社(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/business/jiji/JJT201112260092.html
・JXエネルギー、EV有料充電の実証実験(レスポンス)
 http://response.jp/article/2011/12/27/167658.html

(各社のサイト内ページ)
・~ ENEOS EVチャージステーション・プロジェクト ~ サービスステーションにおける有料のEV向け急速充電サービスの実証開始について(JX日鉱日石エネルギー)
 http://www.noe.jx-group.co.jp/newsrelease/2011/20111226_02_0940108.html
・サービスステーションにおけるEV向け充電ビジネスモデルに関する共同実証実験について ~首都圏で4社共通の「EVサービスステーション・ネットワーク」を展開~(出光興産)
 http://www.idemitsu.co.jp/company/news/2011/111226.pdf
・サービスステーションにおけるEV向け充電ビジネスモデルに関する共同実証実験について ~首都圏で4社共通の「EVサービスステーション・ネットワーク」を展開~(コスモ石油)
 http://www.cosmo-oil.co.jp/press/p_111226/index.html
・サービスステーションにおけるEV向け充電ビジネスモデルに関する共同実証実験について(昭和シェル石油)
 http://www.showa-shell.co.jp/press_release/pr2011/1226.html

上記URL先ページによると今回の取り組みは、経済産業省エネルギー庁の補助事業に4社共同で採択されたもので、事業の概要は、

・目的:有償充電サービスの実験を行い、EV充電の事業モデル確立を目指す。
・サービス:
 ・サービス内容:
  ・いずれかの企業のサービスに入会すると、会員カードの相互認証により、首都圏の系列ガソリンスタンドでEVの急速充電が行える。
   また、
   ・共通ウェブサイト「EV SERVICE STATION NETWORK」(http://www.evssnet.com)による、充電器の位置・満空情報の提供
   ・電子メールによる充電完了通知
   等のサービスも受けられる。
  ・フル充電に30分以上かかる場合が多いと想定されることから、EV充電以外に
   ・パソコンが使用できるスペースの提供(出光興産)
   等、各社が独自の付加サービスを用意する。
 ・対象施設:
  東京都内神奈川県内の計27ヶ所のガソリンスタンド
  (うち、JX日鉱日石エネルギーのスタンドは18ヶ所)
 ・サービスの月額料金
  ・JX日鉱日石エネルギー:3,000円~
  ・その他の企業:今後決定する。
・実施期間:2012年1月中旬~3月末
 4月以降のサービス継続は未定。

等となっています。


EV普及のために必要となる急速充電設備の設置拡大においては、設備の所有者が十分な(初期投資に見合う)収益を得ていくことができるか、というのが非常に重要な条件になると個人的には考えます。

そのため、今回の実験において事業運営が可能な料金設定や、ユーザーを納得させられるだけの魅力あるサービスが、かなりの水準まで確立されることを、期待したいところです。


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